大学職員が主観で物申す。

大学業界ってどんな感じ?働いてみたいけど、情報がない。そんな方必見です!

【法人部門編】大学職員の仕事内容紹介

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 このページでは、私立大学職員の仕事内容【法人部門】について、解説して参ります。学生からすると、最も関わりの少ない部分の仕事場ではありますが、大学を運営する根幹になりますので非常に重要かつ緻密な仕事を求められる部門です。

 私自身入職以来ずっと法人畑で過ごしておりますので、他の部門より詳しく具体的にご説明することができます。実際の業務をイメージする際の参考にして頂けますと幸いです。

  

 さて、少し前提の部分からお話させてください。

 ※法人部門の仕事は大体知ってるよ!って方は目次から先に進んでくださいね。

 

  

法人とは 

 

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 法学部の方はご存知のとおり、そもそも法人とは、会社や団体に便宜上人格を与えるということです。大学の場合は学校法人になりますね。この言い方をした時は、○○大学とは呼びません。法人名にもよりますが、大抵は○○学園(学苑)とか△△会みたいな名称が付けられています。

 

 さて、法人格の説明から入ったのには訳があります。既に職務経験のある方にとっては当たり前のことかもしれませんが、このように大学に人格を持たせた以上、法人格も世間に見を置くことになりますので、お役所の手続きが必要になってきますよね。

 

 これを人で置き換えるとわかりやすいです。子どもが生まれれば出生届、引っ越しをすれば住民票や戸籍、収入を得れば納税の義務を果たさなくてはいけません。もっと細かく言えば、健康診断を受けたり、ケータイ代を払ったりして家計のやりくりもありますね。

 

 学校法人にかかるこれらのことを行うのが法人部門の仕事です!ッドン!

(勢いで攻める キリッ!!!!)

 

総務系

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 最も法人らしい部署と言え、総務課とか庶務課とか言われたりします。大学の運営上必要な届け出(登記)を行ったり、意思決定のプロセスである稟議や会議体に関する事務を行っています。

 その他、どの部署にも関わる事柄、例えば郵便物や電話、調査のとりまとめなどもここが行っている場合が多いでしょう。まさに組織の潤滑油と言える部署になります。学生との接点は基本的にありませんが、外部の繋がりでは文部科学省を筆頭とした関連団体とのやり取りがメインになりますので、比較的大きな規模感で仕事ができる性格もあります。

 

人事系

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 大学における人事系の業務は民間とほぼ変わりません。採用活動研修計画の実施、福利厚生、給与処理といったことがメイン業務になってきます。大きい大学ですと、給与だけ独立した部署として存在することもあります。逆に小さな大学だと、前述の総務課と合体しているケースも見受けられます。

 こちらも学生との接点は少ないですが、窓口業務としては共に働く同僚たちがいわばお客さんということになりますので、大学でアルバイトをしている学生の対応は業務として発生します。

 外部においては日本私立学校共済・振興事業団(通称、私学事業団)や各自治体とやり取りをする機会が多いですね。社会保険や傷病手当、住民税とかその辺りの話です。

 

企画系

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 民間企業で言うところの企画戦略部門ですね。ここは大学によって非常に個性が出る部署で、学長などの直轄部隊として設置(学長事務室など)されたり、IR(Institutional Research)の性格を有して分析に重きを置いていたりします。後述の広報系とセットになっている場合もあるなど、ここの立ち位置や強さで大学の改革の指向性がわかると言っても良いでしょう。

 仕事の内容はその性格により多岐にわたりますが、定形的なところでは式典関係(周年事業や学内のイベント)、それ以外では学長や理事長の手足となって動く役割を求められたりします。

 

広報系

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 その名のとおり、大学の広報を担当する部署です。その中身はおよそ2つの分野に分かれており、大学の宣伝(大学案内の作成やホームページの管理)を行う積極的広報活動と社会に求められた情報を開示する社会的広報活動(情報公開、マスコミ対応など)があります。

 前者は魅力を発信していく仕事なので楽しいですが、今の時代後者の責任が非常に大きくなっています。また、大学は民間企業ほど世間に対してセンシティブではないので、広報部門の守備力が低いと一気に信用を失墜させてしまう恐れがあります。

 取材を受けることもあり、マスコミや新聞社、出版社、自治体などと接点のある部署です。

 

経理

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 経理課、財務課などが該当し、法人の予決算を管理する部署です。ここも意外と大学によって個性があり、給与業務を行ったり、お金絡みで国からの補助金を扱っている場合があります。

 法人の中でも学生との接点のなさは随一なので、ずーっと数字とにらめっこするようなスタイルで働くことになるでしょう。しかし、どの組織にも言えることですが、お金の流れで組織の流れがわかるので、経理系を経験すると大局的な目線で仕事をする能力が見に付きます。あとコスト意識。

 お付き合いがあるのは銀行や会計士なので、数字が好きな人には天職と言えます。

 

施設系

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 経理がお金の管理を行う部署に対して、こちらが管理するものは土地や物品などの資産です。椅子机から始まり、土地建物までを扱っているので、資産管理登記(総務は法人の登録など)が業務内容となります。

 また、この部署は現業職労務職、技術職、技能職などと呼称します)が配属されていることも特徴的で、事務職は彼らや委託業者を統括しています。

 特筆するならば、建て替え事業、すなわちキャンパス再開発計画などにおいては先頭に立って仕事をするので、ハード面について最も規模の大きい仕事が出来る部署とも言えます。

 

 

・おわりに

 いかがでしたでしょうか。教育や研究がメインであるとはいえ、大学も学校法人として運営していかなくてはいけません。今回は学校法人の運営の根幹をなす、法人部門についてご説明いたしました。

 

 大学職員として目立ったり、イメージしやすいのは学生部門の仕事かもしれません。しかし、意外と大きいことや組織の方向性を決めるのはこういった法人部門だったりするので、たとえ学生対応の場面が少なくとも、遠からず学生サービスに寄与しているんですね。

 

 以上、独断と偏見バリバリの主観で「私立大学職員の仕事内容【法人部門編】」について物申してみました。