大学職員の仕事内容解説ページです。こちらでは、【学生部門】についてご説明いたします。学生生活の上で職員と接する場面は多いですよね。履修相談や奨学金の手続き、部活動、就職相談といった、まさに「THE 大学職員の仕事」です。
大多数、というかほぼ全員がこれらの仕事をイメージしてこの職業を志望されるのではないでしょうか。それでは、部署別に学生対応が主である【学生部門】について見てみましょう。
学生系
その名のとおり、学生生活の面をサポートする部署です。学籍管理(休学・退学)、部活動支援、奨学金手続き、食堂運営、学生寮の管理など、非常に多くの業務が存在します。ひとつの部署ではさばききれないため、二課に分かれているケースも多いです。
保健室やカウンセリングルームが所属していることも特徴のひとつであり、学生の健康診断やマナー啓発(未成年飲酒撲滅など)も行っています。万一所属学生が問題を起こした際には、この部署の職員が対応することとなります。
非常に複雑で大変な仕事が多いですが、やはり大学職員の花形、成長していく学生を間近で見ることのできるやり甲斐と魅力ある部署です。
教務系
こちらは学業面で学生をサポートする部署です。履修相談がメインになり、それに付随する形で欠席の多い学生への連絡や保護者への状況報告などの実務を行います。また、カリキュラム編成や学部運営(教授会や各委員会)の補助を行っている場合もあります。
大学によっては後者の業務が独立しているケースも見受けられますが、いずれにせよこの部署の特徴は、学生と教員の両方に関わって仕事をするという点です。また、学生系と同様、この部署では何よりもパワーとフットワークの軽さなどが求められるので、どの大学でも比較的職員の年齢層は若めですね。
就職系
今のご時世、直接的な教育サービスではありませんが、卒業後の進路や人生のキャリア設計について学生に指導する重要性は非常に高まっています。就職課、キャリアサポート課などと言われるこの部署では、進路相談やインターンシップに関する手続き、マナー講座の実施など就職支援全般を取り扱っています。
外部との繋がりでは、民間企業から公務員まで全ての職業の人事担当者とやり取りをしますので、幅広い付き合い方が求められます。また、国家資格であるキャリアカウンセラーの資格を持つ職員もおり、やや専門性が高いことも特徴と言えるでしょう。
国際系
留学プログラムの企画立案や実施、協定校とのやり取りなど、まさに世界を股にかけた仕事が出来るのがこの部署の魅力です。一年中海外を飛び回っていることも。
基本的には語学が武器になりますので、得意言語があると重宝される専門性の高い部署でもあります。とはいえ、通訳が現地にいたり、学内留学説明会など大学内での仕事もありますので、必ずしも外国語が得意だから配属される訳でもありません。
その他、留学生のサポートや教務系部署との調整(カリキュラムと留学プログラムなど)も業務となるので、調整力が求められる場面もあるでしょう。
入試系
ちょっとどこに分類しようか迷いましたが、学生との最初の接点という意味で、【学生部門】に入れてみました。この部署のターゲットは主に高校生及び高校となります。高校訪問や進学相談会、オープンキャンパスや入試の実施と一年間のサイクルがわかりやすいものとなっています。
国際系の部署が海外を飛び回っていることに対し、ここでは国内出張が非常に多く行われています。学生はどの地域からの進学率が高いのか、入試戦略として指定校推薦の枠をどう計画していくかなど、大学入試っていつも同じように思いますが、実は毎年少しずつ変わっているんですね。さらにセンター試験を廃止する日本の入試制度改革もありますので、今後はもっと企画戦略的な目線も必要になってきます。
・おわりに
いかがでしたでしょうか。大学職員の仕事としてイメージしやすい【学生部門】の仕事内容を紹介してみました。
まさに学生サービスを行う大学職員としていずれもわかりやすい内容であったかと思います。こういった窓口業務は学生の時から目にする機会も多いので、憧れの職員(大人像)にもなりますので、職員として働く際は、背中が見られていると意識して働くことも大切です。
以上、独断と偏見バリバリの主観で「私立大学職員の仕事内容【学生部門編】」について物申してみました。