大学職員が主観で物申す。

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会津大学職員が公文書偽造

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 県立会津大学の職員が公文書偽造をしたというニュースが出ました。うーん、事務職員としてあるまじき事件ですね。ここで言う公文書とは、学内で発行する文書のことで、どうやら開かれていない委員会を開かれたことにして、さらに研究内容を承認したということにして公印まで押したとのこと。

 

 

ニュースご紹介

www3.nhk.or.jp

 

ニュースの要点

・虚偽の委員会承認で公印を押した

・担当者は県へ異動済

・事務局次長は事務職員全員に対してコンプライアンス研修を行うこととした

 

 会津大学ってどんな大学?

 会津大学は県立大学のようです。どのような大学なのでしょうか。

大学概要

 創設:1992年

 開設学部:1学部1学科

      コンピューター理工学部

      (コンピューター理工学科)

 学生数:1,040名 2019年5月1日現在?

 

大学ホームページ

www.u-aizu.ac.jp

 

特色

 元々会津には1951年に開学した会津短期大学(現在は短期大学部)しか高等教育機関がなく、会津にとって4年制大学の設置は念願だったようです。コンピューター関連の学部のみを開設している大学は非常に珍しいですね。学内でもプログラミングが盛んで大会などが開かれているとのこと。

 

検索・関連ワード

 「就職」というワードが上位に上がっています。コンピューター系に強い大学ということで、就職先を見てみても、民間企業の中でもメーカーとシステム開発、ゲーム分野と続いています。

 併設する大学院も同様にコンピューター分野での研究を行うため、企業にとってみれば即戦力として雇用することができ、非常に実学的で優秀な学生を排出している大学と言うことができそうです。

 

寸評

 公文書偽造、あってはならないことです。偽造をした職員は「委員の日程調整が合わなかった」と答えているようですが、理由はどうあれ事務職員として許されるものではありません。特に大学という公益性が高い職場において、しかも研究機関においてこのような事態が起きてしまったことは悲しいことです。

 

委員会とは

 大学の意思決定が複線型になっているとも言える事態を招いている元凶でもあると私は考えていますが、大学には多くの委員会があります。○○委員会、××推進委員会などなど。これらは、専門の教員と当該関係事務部署が集まって特定のことについて審議する場となっています。一方で大学における意思決定の本流は、部長会→理事会と流れが決まっています。大学によりけりではありますが、3〜5ほどの会議体を通して、決定していくものとなっているのではないでしょうか。このお話は学内のパワーバランスや大学経営の分野になりますので、深く言及することは別の機会といたします。

 今回の会津大学の事案では、「研究倫理委員会」というものだそうです。検索すると規程が出てきますので、興味がある方はお調べいただければと思います。財務担当理事を筆頭に各研究部門の長が集まっているようですね。事務所管は企画連携課という部署で、当該担当者はおそらくこの部署で仕事をしていたのでしょう。

 

公立大学の職員について

 公立大学は国立とも私立とも異なる形態で運営されています。私立大学のように直接雇用が基本ではありますが、地方自治体が運営しているということもあり、県庁や市町村と人的交流が頻繁に行われます。すなわち異動のことです。大学が募集する職員に応募する者もいれば、地方上級職などの公務員試験を突破した者もいるということですね。

 ニュース記事の中でこの職員は既に県へ異動しているとされているのは、この辺りのことを指しています。既に問題が露呈して、県に異動させられたのかは不明ですが、公立大学の職員の異動にはこうした事情があったりします。

 

全員にコンプライアンス研修を

 事務局の次長はこの事案に対して、全事務職員へのコンプライアンス研修を実施するとしています。これは是非やってもらわなくてはいけませんね。大学業界全体に言えることはありますが、公務員と同様に非常に公益性の高い仕事をしている訳ですし、何より学術という目に見えないもので非営利な価値を生み出している職業なのですから、求められるコンプライアンス意識や社会的責任は非常に大きいものとなります。

 

 以上、独断と偏見バリバリの主観で「会津大学公文書偽造」について物申してみました。