大学職員が主観で物申す。

大学業界ってどんな感じ?働いてみたいけど、情報がない。そんな方必見です!

休講連絡ってなんで遅いの?!

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 台風や大雪になると大学の講義が休講になったり繰り下げ実施したりしますよね。その判断が遅くて「もう大学の目の前まで来ちゃったよ!!」と怒り心頭の学生も多いのではないでしょうか。我々大学職員としても早めにお知らせしたいのは山々ですが・・・・

 そんなどうなってるかよくわからない休講連絡の仕組みを釈明ご説明したいと思います。※あくまで本学を元に釈明ご説明いたします。

 

 

ルールに縛られる

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 まずもって、やはりお役所的で申し訳ないんですがね、ルールに縛られちゃうんですね。これはもう大学という組織上仕方ないように思います。

 

ルールとはなんぞや?

 さて、ルールとは一体何かというと、履修やカリキュラムについて書かれた冊子が入学時に配られるはずです。そこに記載があるので、是非この機会に見ていただければと思います。

 

「午前6時時点で暴風警報が出ている場合、1時限目を休講とする」

「午前7時の段階でJR○○線が運休している場合、1時限目を休講とする」

 

 こんなことが書かれているかと思います。これが原則となっており、これに基づいて以降のプロセスに進んでいきます。

 残念ながら、「どう見てもこの台風だったらアウトだろ!!」みたいなものでも、警報ないし運行状況が原則となっているため、逸脱した判断を下せないというのが問題点ですね。そこでたとえば中規模台風でJRが微妙にかするところで運休に切り替えた場合、大学の判断が遅れてしまうということになってしまいます。

 

なぜルールにこだわるのか?

 大学は規程を軸とした様々な決まりに基づいて運営されています。「規程」とはいわば国における憲法のようなもの、「様々な決まり」とは各法律のことで、大学に限らず、それは民間企業においても同様です。

 このルールが大学の場合は公益性の高さもあって、非常に厳格に守られているのが実情です。厳格に守られているということは、きちんと決まりに則って正しく運営されているので好ましいことではあるのですが、こうした緊急事態においては融通の利かない面が出てしまうのですね。

 

意思決定が遅い

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 これに限らず、大学の意思決定はとてもゆっくりです。会議体を下からとおしていくことになるので、緊急・臨時の会議を行わない場合は2週間ほど見ておかなくてはなりません。

 

休講連絡の時はどんな会議が?

 休講の際には、会議というほどのものではありませんが、諸事情を鑑み教学の長たる学長の判断で決定します。そこで教学事務部門の部長が中心となって調整し、学長の判断を仰ぐということで決着します。

 また、教員と職員は基本的に働いている場所が違うので、地味に連携が面倒だったりします。職員は事務所に釘付けですが、先生方は教室や研究室に散らばっており、すぐさま連絡が取れるかというとそうでもありません。まあ、緊急時は比較的連絡取れやすいとは思いますが。

 そういうわけで、警報や運行状況がはっきりしてからようやく意思決定の段階に至る関係で学生への周知に時間がかかってしまうのです。

 

厳しい学事歴の実情も・・・

 これは学生の皆さんにはあまり関わりのない話ですが、前期と後期、それぞれ15回ずつ授業を組むことになっておりますが、実は2000年一けた台ぐらいまではユルユルでしたWWWW

 どういうことかというと、授業内試験を15回の内に含めてしまったり、そもそも夏休み期間が長いせいで全14回しか組めなかったりと結構いい加減な学事歴も許されていたのです。ところが最近では、質の保証ということで、しっかりきっちりばっちり15回授業を行わないといけなくなりました。これが休講判断を躊躇させてしまうというのです。本当でしょうか。

 さすがに超ド級の台風が来ていて、前日から直撃確実ならば、迷うこともありませんが、かすめる場合は悩んでしまうのが本音ではないでしょうか。学生の皆さんにとってはたった一コマの話かもしれませんが、大学全体で考えると、多くの授業が1回分流れてしまうことになるので、補講処理に追われてしまいます。このことが判断を鈍らせている原因ともなっています。

 

教職員にとっても辛い

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  ここからはちょっと言い訳がましくなりますが、働いている人にとってもこうした出来事は辛いものです。学生の通学という面から拙稿は書いておりますが、教職員にとっても出勤をするのかしないのか、といった現実があります。せっかくなので教職員の苦労にとっても少し言及しておきます。

 

補講が発生してしまう

 教員にとっては、一斉休暇中に補講が発生してしまうことは、ご自身の研究計画に支障をきたす恐れがあります。教育と同時に研究も教員にとっては大切な仕事なので、そこを圧迫してしまうのは辛いものでしょう。

 

強行して出勤する職員が生じてしまう

 仕方ありませんね。上述のとおり、休講の判断をするには学長の決定を待つために、教学部門の長やその周辺の人たちは出勤しなくてはいけません。これは前時代的な本学だからであって、先進的な大学で「ビデオ会議で決定できるよ!」というところは別かもしれません。

 

被害状況の確認が急務

 これも民間企業ではなく、公益性の高さゆえに求められるものです。何より学生をお預かりしている立場なので、その災害によってどれぐらいの影響が出たかをすぐさま確認しなくてはなりません。学生部門や法人部門(施設系など)はその地域の出身学生や同地域で課外活動をしている状況を把握する必要があるので、晴耕雨読とのんびりしていることはできません。万一被災されていた場合には、学生のケアを第一に、フォローを続けていかなくてはならないのです。

 

・おわりに

 いかがでしたでしょうか。だいぶ腰が引けて(笑)おりますが、大学からの休講連絡が遅い事情についてご理解いただけたでしょうか。色々言い訳をしたり、教職員も大変だとかなんとか苦しいことを言っていますが、しかし客観的に見ても、それにしたって連絡が遅いのではないかと私も思います。ここは組織の問題もありますし、日本の働き方の在り方にも関わることなのかもしれません。

 

 以上、独断と偏見バリバリの主観で「休講連絡ってなんで遅いの?!」について物申してみました。